食欲の秋。
ラーメン部活動開始にして3ヶ月目にして、夕方を過ぎるとどうも空腹に耐えられず次なる極まったラーメンを求めさまよってしまう季節の到来です。おろしたてのスーツを身にまとったニクカスの熱い要望により、今回はニクカス一押しの二郎インスパイア系ラーメン屋「蓮爾(はすみ)」登戸店さんに行ってまいりました。前評判は二郎をしのぐルールの厳しさ。しかし、蓮爾常連のニクカス同行ということで気を抜いていた私ことケイオウの姿がそこにはあった。前回散々二郎は怖くないとしたり顔でまくしたてたケイオウですが、そのギルティ(罪の意:やらかし)は突如としてその身に降りかかったのだった…。
津久井道沿いにある、小田急線登戸駅から徒歩10分圏内の人気ラーメン店「蓮爾」。
食券制で、予め購入してから列に並ぶタイプのお店だ。
ここで今回ケイオウの後ろに並んだ方(以降Aさん)がどうも関東圏外からの来店らしく、お互い初心者ということで食券購入の下りからつかの間の談笑。更にその後ろに到着した学生さんペアも交じって和やかな雰囲気で列が進んでいった。学生さんペアのうち一人が食券を購入、手渡してきた帰り「なんであの店員ケンカ腰なの」とつぶやいていたことを除いて…。
列が進み、ケイオウの一つ前のニクカスまでが店内へ。ケイオウは取り残されてしまったわけだが、Aさんと打ち解けていたため寂しさは感じず、そのまま待つことに。「緊張感、半端ないですね…」「ラーメン屋でここまで重苦しい雰囲気は初です…」とAさんと横目の会話で緊張を紛らわせつつ、店員さんのアクションに細心の注意を払って待機する。
1つ目のギルティはここから始まった。
数名がラーメンを食べ終え、店外に。事前情報では店員さんに呼ばれたら着席とあったため、少し待つも、何度も店員さんと目があうケイオウ。『これは座れってことなのか?』気難しいラーメン店員との会話は目と目ですることが多い。恐る恐る店内に侵入し、水とれんげを確保。目を合わせても何も言わない店員。無言は同意ととらえ、空いた席へ着席。Aさんも少し間をおいて続こうとしたとの時!
「まだ。外で待って。下がって。」
店員さんがAさんに発したその言葉に緊張が走る。『なんでやねん!自分も叱って!!』ぶってぶって姫よろしく、ここはビシっと叱ってほしかったが、時すでに遅し。勇気を振り絞り「すみません、出て待ったほうがいいですか」と店員さんに話しかけるも、ちゃんと聞こえなかったのかチラ見してスルー。しばしの沈黙。5分、いや10分だろうか?実際にはそんなに経っていないかもしれない。改めてAさんから順番に席に着くよう促され、それについてケイオウも順番を元に戻す。ここで店員さん「ちょっと待って、順番合ってる?(Aさん)先頭でならんでなかった?」すかさずAさんが「合ってます。大丈夫です。」とフォローを入れ、事なきを得たケイオウ。隣に座ったAさんにはひたすらお礼。持つべきは戦友である。
しかし、蓮爾は休む間を与えてはくれない。2つ目のギルティ、コールだ。
「^%£$+*•!%
店員さんはケイオウを見ている。ケイオウの席番号は2番。1番は物置と化していて使用されていない。コールは順番に取っていくのが通例だ。しかし何と言ったか聞き取れない。しばしの沈黙。辺りも静まり返る。社会人としての基本だ。不明確な時は相手にしっかり確認すべきだったのだ。しかし、緊張にのまれ判断力が低下していたケイオウはそのままコールをしてしまった。「か、カラメで」少し間をおいて次のコールが要求される。「7卓の方」はっきり聞き取れた。当然、ケイオウの周囲も今回はみな聞き取れた。番号が跳んでいる。
「なんで順番が入れ替わってるんだ?」「さっき本当は何番が呼ばれてたんだ?」「店員さんそっち(ケイオウ)の方見てましたよね?」緊張で張り詰めた空気の中、Aさん、学生さんペア、ケイオウの4人で小会議が始まった。シン・ゴジラ顔負けの会議で至った結論は「もしかしてさっきのは4番」というものだった。4番席に座っているのは学生さんペアの一人だ。順番が入れ替わっているのは、麺「硬め」オーダーの人から先にコールを取っていたからではないかという事だった。会議の結論は的中。その後改めてケイオウが座っていた席番が呼ばれ、再度ケイオウは「カラメ」コール。続いてAさんは「全マシ」学生さんの片割れも「全マシ」をコール。この時もまた、学生さんの「全マシ」コールが3度通らないというトラブル。そこそこ声を張って答えていたのだが、聞き取れない様子だった店員さんが、しまいには「全マシ!ってちゃんと言えよ」と言い放つ始末。学生さんは白目を剥いていた。その間、ケイオウはただひたすら誤コールをしてしまった常連学生さんに平謝りしていた…。
(本当はヤサイアブラのコールだったそうで、本当に申し訳ありませんでした…。)
ほどなくしてラーメンが運ばれてくる。2つの苦難を乗り越えた上での対面だ。
噂にたがわぬゴワゴワ麺に濃口のキレがあるしょうゆスープ。
正直一連のトラブルでケイオウは胸が一杯で瀕死の状態だったが、Aさんの「いやあ、でもやっぱうめえわ」という一言で目を覚まし、目の前のラーメンを味わう。
麺の一本一本が太いため、グラム数の割にはそこまでの多さは感じず、それよりも歯ごたえのある独特の食感の麺が個性を主張している。
ネットの評では「ボキボキ」だの「バキバキ」「ゴキゴキ」と表現されるその麺は、まるでうどんに限りなく近いラーメンというか、オリジナリティあふれる味わい(食感)。
チャーシュー(ブタ)はスープと同様、濃厚なしょうゆが効いたキレのあるしょっぱさ。味はしっかり染み渡り、適度な硬さで、噛み応えがある。
この濃口な味付けは、ケイオウの求める「カラメ」にピッタリマッチし、
塩っ辛いラーメン好きな人にはお勧めできるポイントだ。
完食しお店を出た後、ほぼ同時にお店を出た学生さんに再度誤コールのお詫びを入れた。「自分も最初はいろんな人に迷惑かけたので気にしないでください。」と温かい言葉をかけていただき、独特の緊張感の中で生まれた即席の客同士の輪に感謝してもしきれない、ほとんど涙目のケイオウだった。こういった客同士のつながりを味わえたのは、ひとえにここ「蓮爾」が生み出す独特の雰囲気があってこそであろう。
改めて謝罪と別れをつげ、散り散りにその場を離れ近くのコンビニで先に食べ終わって店を出ていたニクカスと合流。待っていたニクカスがすっとぼけた顔をしてやつれきったケイオウに声をかける。
「いやー、洗礼受けてましたね!」
よく考えると常連だから頼るつもりで一緒に来たはずのニクカスだったが、ほとんど役に立っていないことはこの際置いておこう。
正直半分緊張のためしっかり味わえていないので、リベンジを誓うケイオウでした。
お店詳細情報
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蓮爾登戸店ステータス
〒214-0014
神奈川県川崎市多摩区登戸1770
営業時間:
平日:18:00〜24:00
土:11:00〜17:00
日:定休日
※祝日などの営業は店頭の張り紙、店内カレンダー、メルマガやツイッターなどを参照
※最新情報は公式ツイッターをチェック。
@hasumi_noborito
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〜あとがき〜
噂に違わぬ強烈な個性あふれるラーメン店「蓮爾 登戸店」。なかなかこういった緊張感あふれるお店に出会うことはないと思います。まるで刑務所の如き雰囲気と、店員さんとのコミュニケーションの難しさは、合わない人は本当に合わない可能性が大いにあります。飲食店における接客といった概念は予め頭から消し去り、意を決して来店する事をオススメします。間違っても酔ったノリで行く雰囲気のお店ではありません。ただし、切れのある濃い口スープとゴワゴワ麺に魅力を感じるのも確か。初めての二郎系としてはあまりオススメ出来る雰囲気のお店ではありませんが、ここをクリアできれば大抵のラーメンを渡り歩くことが出来るようになるでしょう…。
非日常体験をラーメンで味わってみたい。濃い口のキレッキレの二郎系ラーメンが食べたい!という方は、弊社登戸試験所、東京試験所にご来社された際、是非足を運んでみてください。ただし、疲れ切っている場合はお気をつけてください。ここは戦場です。
そんな戦場を潜り抜けどんぶりを空にし店を出た暁には、あなたの中に新たなラーメン道が拓かれることうけあいです。
蓮爾心得
1.列に並ぶべし。
2.列の前にいる人(いない場合は店員さん)に促されたら「一人ずつ」入店して食券を購入すべし。
※グループで来店した場合でも「一人ずつ」。食券を並べてオーダーを管理しているので、同時に入店されてしまうと順序が混乱してしまう可能性があるため。
3.購入した食券は、そのままお店中央でオペレーターをしている店員さんに手渡すべし。
※忙しそうにしている場合はその場で待つべし。
4.食券を手渡す際、グループで来店している場合は先頭の人が人数を伝えるべし。
5.食券を手渡す際、麺かためをオーダーする際は「かためで」と店員さんに伝えるべし。
6.お店を一旦出て列に並ぶべし。
7.後ろに人が来たら食券を購入するよう促すべし。
8.順番が来たら店員さんに指示された番号の席に座るべし。
※最初の人しか聞き取れない指示で着席が始まる可能性もあるので、自分の番が回ってきても不安だったりわからなかったら入り口でとにかく待機。察した店員さんが番号を指示してくれる(多分)。
9.入店の際は入り口目の前にある水とレンゲを確保すべし。
10.席についたら私語をせず、じっと店員さんの動向に神経を集中すべし。
11.コールは座った席の手前にある番号で呼ばれる。遠距離から聞こえないレベルの声で聞かれることもあるので、全神経を聴力に注力すべし。
※出来るコール内容は厨房内の壁にはってある。
12.ラーメンが来たら15分以内に食すべし。
※遅いと途中でも退店するよう促される。
13.食べ終わったらどんぶりに箸とレンゲを突っ込み、コップとどんぶりをカウンターに上げ、目の前にある台拭きで自分が使った席をキレイにすべし。
※箸をどんぶりの上に置いてしまうと、箸が転がって落ちてしまう可能性があるため注意されます。
14.退店。ごちそうさまでした。
ギャラリー
目印の看板。まるで九龍城砦の中のラーメン屋(想像)ごとき威圧感。
行列の際の注意書き。ただしこの張り紙を見られる頃にはだいぶ行列が進んだ後のため…事前の下調べは大事です。
入り口の張り紙。営業時間やメニュー、求人情報がズラリ。
小ラーメン。スープから顔をのぞかせている歯ごたえバツグンの極太麺は、二郎系好きなら一見の価値あり。ヤサイのシャキシャキ感は正直微妙だが、味の染み込んだぶたはとても美味!
次回もおたのしみに!
Reported by ケイオウ

